子宮会議



子宮会議
子宮会議

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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ぜひ続編を!

ちょっと癖はありますが、とても力強い文章を書く洞口依子。彼女の記す一言ひとことに彼女の血肉がしっかりとつまってて、そこには恐らく何の嘘もなく、無防備ゆえの迫力があり、自分について自分の言葉で語ることの偉大さをあらためて感じさせられました。今までは女優・洞口依子のファンでしたが、これを読んで物書き・洞口依子のファンにもなりました。是非、続編も書いて欲しいです。

心打つ手記 自分という視点とそこからの視線

一気に読ませる。
手術や治療で、病気に対して一連の対応がすんで、深い喪失感、そして実際に失ったもの、それが人と人と、世代を越えて命をつなぐための「もの」であればなおさら。
使われている言葉は、十分洗練されていて、著者の心の豊かさがわかる。また、その豊かさをこのような形で表現できる文章の力がすばらしい。
医療従事者、女性はもちろん、特に男性の医療従事者には読む価値が高い。この著者の「喪失感」そしてそれを持った自分という視点から眺める周囲、社会、医療、 そしてその視線の先には何を見ているのか  そこがわかるだけでも価値が高い。必読。
『ヨリコの魂』

『ドレミファ娘の血は騒ぐ』でデビューしてから今日まで、洞口依子という女優は驚くほど変わっていない。
もちろん演技のレベルなど違いはいくつもあるが、おびえているのか泣いているのか怒っているのか判然としないあの視線も、
不満げにとがらせたと思うと、人なつっこく笑うあの唇、そしてそうした特徴が放つ、今の自分、ここという場所に満足できないという、
大きな孤独感が渦を巻くメッセージは、みごとなまでに一貫している。
まるで洞口依子が洞口依子という怪物と格闘しているような、ある種の痛々しさや、その姿に垣間見せる表現者としての凄みも変わらない。

変わったのは、彼女が子宮癌というたいへんな病気に見舞われ、子宮と卵巣を全摘出するという重い経験をしたということ。
しかしこの『子宮会議』という本は、彼女の闘病と半生を綴った手記、という次元には収まらないものだ。
ここでも、洞口依子は洞口依子という怪物と格闘することをやめない。
これまでの自分を壊し、女優として、女性としてのイメージに揺さぶりをかけてでも、乗り越えようとしている。

この本の感動は、洞口依子というひとりの人間が、「ここではないどこか」ではなく、「いま」、「ここ」に、「私の」人生を取り戻した、
その獲得の重さから来るものだ。
ボロボロで、傷だらけで、不安を残したままだけど、終わりに近づくにつれて、風の通り道ができて、そこをいとしい人の手を握って歩いていく姿がしっかりと刻まれている。
その姿は力強く、そして本当にせつない。

だからこの本は、たとえばジョン・レノンに『ジョンの魂』というアルバムがあるように、洞口依子とっての『ヨリコの魂』だと思う。



小学館
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子宮会議

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