自ら考えさせるための至玉の言葉
この本を読み、説教とは教え諭すことではなく、受け手が自らを省みさせるきっかけとなる言葉であることがわかった。 それにしても、なんと優しく、愛に満ちた言葉たちであろうか。 また本書は、著名人の言葉だけではなく、巨人の星や、浮浪雲のようなマンガのせりふからも引用されているところに、著者の幅広い視野と豊かな感受性が見受けられる。 こんなに温かく、ホッとする説教は滅多にない
一気読み!
「説教」というとネガティヴな響きがありますが、この本に収録されている「説教」は「聴く者の胸に響く言葉」です。 (それを「説教」と表現するところに齋藤氏のレトリックの巧みさがあるわけですが) そんな見事な「説教」が、古今東西40人分収録されています。齋藤氏はこの40人の「説教」(もちろん書物からの引用)を自分の視点で解説しながら、それが収められている書物やその人の生き様の紹介をしています。 読み進めていくと、紹介されているその本が猛烈に読みたくなるんですね。 他の著書にも言えることですが、齋藤氏は実に優秀な「読書世界へのナビゲーター」です。 私が特に気に入った「説教」をいくつか紹介しておきます。 「その馬!もっと芝居しろ!」(黒澤明) 「銀行だって利息がつかないこの時代に、愛に利息がつきますか」(瀬戸内寂聴) 「能ある鷹は爪を隠すというのが大嫌いなんだ」(本田宗一郎) 「薪割りをしていても女は美でなくてはいけない」(幸田露伴) 「人間は親から貰った顔のままではいけない」(森鴎外) 「友達なんて要りゃあしないよ」(今東光) 「どんな禍も最後には善に終わる」(内村鑑三) 「二百万ドルやると言われても、今の仕事はしません」(マザー・テレサ) 「富士山に登ろうと心に決めた人だけが富士山に登ったんです」(浮浪雲) どんな場面でどういう思いで誰に向かって発せられた言葉なのか・・詳細は、読んでみてのお楽しみということで・・・。
読みやすさが一番
特別これっ!と感じて手に取った訳ではなかったのですが読み始めからグイグイ引き込まれていくのを感じました読み始めるともう止まらない私は特に黒沢明監督の馬の演技についてが最高でした映画に関する情熱、完璧を追求する姿勢、スタッフにも恵まれた監督の魅力もっともっと知りたい!私の中にも情熱が生まれ始めました
文藝春秋
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