元禄いわし侍



元禄いわし侍
元禄いわし侍

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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オリジナルな元禄時代小説

元禄時代をオリジナルな角度から切りとった時代小説です。

作者の初の小説『忠臣蔵釣客伝』でも触れられていましたが、元禄年間は、鰯の豊漁が続き、食用はもちろん、油、肥料にもなりました。そのため、安価な照明を庶民も手に入れ夜なべ仕事が可能になり、また、綿花の栽培が盛んになるなど、多大な波及効果をもたらしました。このような鰯トリヴィアに満ち満ちています。

また、元禄は、「生類憐れみの令」の時代でもあります。「犬医者」の地位が格段に高く、庶民は係わり合いを恐れ、かえってそれ以前よりも野良犬が飢えてしまい、見世物小屋の蛇使いは失業する、等の「生類憐れみの令」トリヴィアも充実しています。

そして、元禄といえば、何と言っても忠臣蔵。主人公半九郎が友人となる吉田沢右衛門が四十七士の1人。赤穂浪士の討ち入りをめぐっての駆け引きもまた見所の1つです。
面白い!!!

寝不足が怖くて、一晩で読み切りたい衝動を抑えて、二晩で読みました。
鰯や鰯漁、生類憐れみの令等についての情報も興味深いのですが、
さまざまな登場人物がとても魅力的です。毎月何冊も本を読みますが、
こんな面白い小説は、久しぶり。絶対お勧めです。
着目点が面白い新しい歴史小説

◆著者は魚類生態学を専攻し、釣魚史研究家として有名な人であ る。
この本でも江戸時代の鰯漁、鰯の流通、鰯の経済効果について多く の記述がなされている。
主な登場人物は3人の侍である。津軽藩浪人・笹森半九郎、
深川佐賀町の鰯問屋・武蔵屋の用心棒をしている。住まいは深川 諸町。
ある日、武蔵屋の干鰯置き場に現れた一人の浪人が、地面にこぼ れていた干鰯を拾って
食べようとしているところを武蔵屋の男衆が見咎め、懲らしめる。
この浪人は吉田沢右衛門と名乗るが、生国は明かさない。
◆時は元禄、「生類憐れみの令」のため、犬には逆らえない町民達で ある。
武蔵屋の干鰯置き場にも時として犬が迷い込むが、叩き出すわけに も行かない。
そこで男衆達が犬に近づき、一人の脛を犬が噛み付くのを待って、 犬を外に引きずり出すのである。
◆もう一人、不思議な犬を使う弘前藩の忍び・浪岡蔵人は、断絶と なった赤穂浅野家の家臣たちの動きを探り、
討ち入りを牽制するため江戸に入っている。
この3人の侍たちが町人と交わりながら暮らしていく中で、町人の生 活を体験していく。
長屋に住む謎めいた女・おみの、武蔵屋の女主人・以登という二人 の女の存在も
この小説では欠かせない存在。
生物学者の視点をところどころに織り込まれており、興味深い小説 である。



講談社
闇の釣人 本所深川七不思議異聞
釣魚をめぐる博物誌
大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF)
江戸の釣り―水辺に開いた趣味文化 (平凡社新書)




犬張子の謎―御宿かわせみ〈21〉 (文春文庫)

見つめて!!わたしの黒流星―学園秘芸帳〈5〉 (学園秘芸帳 (5))

見知らぬ海へ (講談社文庫)

遣唐使の見た中国と日本 新発見「井真成墓誌」から何がわかるか (朝日選書 (780))

元祖 世界史の年代暗記法 (大学JUKEN新書)

元祖 日本史の年代暗記法 (大学JUKEN新書)

元禄いわし侍

元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))

原寸美術館 画家の手もとに迫る

原田左之助―新選組の快男児




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