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元禄いわし侍
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 325090 位
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オリジナルな元禄時代小説
元禄時代をオリジナルな角度から切りとった時代小説です。
作者の初の小説『忠臣蔵釣客伝』でも触れられていましたが、元禄年間は、鰯の豊漁が続き、食用はもちろん、油、肥料にもなりました。そのため、安価な照明を庶民も手に入れ夜なべ仕事が可能になり、また、綿花の栽培が盛んになるなど、多大な波及効果をもたらしました。このような鰯トリヴィアに満ち満ちています。
また、元禄は、「生類憐れみの令」の時代でもあります。「犬医者」の地位が格段に高く、庶民は係わり合いを恐れ、かえってそれ以前よりも野良犬が飢えてしまい、見世物小屋の蛇使いは失業する、等の「生類憐れみの令」トリヴィアも充実しています。
そして、元禄といえば、何と言っても忠臣蔵。主人公半九郎が友人となる吉田沢右衛門が四十七士の1人。赤穂浪士の討ち入りをめぐっての駆け引きもまた見所の1つです。
面白い!!!
寝不足が怖くて、一晩で読み切りたい衝動を抑えて、二晩で読みました。
鰯や鰯漁、生類憐れみの令等についての情報も興味深いのですが、
さまざまな登場人物がとても魅力的です。毎月何冊も本を読みますが、
こんな面白い小説は、久しぶり。絶対お勧めです。
着目点が面白い新しい歴史小説
◆著者は魚類生態学を専攻し、釣魚史研究家として有名な人であ る。 この本でも江戸時代の鰯漁、鰯の流通、鰯の経済効果について多く の記述がなされている。 主な登場人物は3人の侍である。津軽藩浪人・笹森半九郎、 深川佐賀町の鰯問屋・武蔵屋の用心棒をしている。住まいは深川 諸町。 ある日、武蔵屋の干鰯置き場に現れた一人の浪人が、地面にこぼ れていた干鰯を拾って 食べようとしているところを武蔵屋の男衆が見咎め、懲らしめる。 この浪人は吉田沢右衛門と名乗るが、生国は明かさない。 ◆時は元禄、「生類憐れみの令」のため、犬には逆らえない町民達で ある。 武蔵屋の干鰯置き場にも時として犬が迷い込むが、叩き出すわけに も行かない。 そこで男衆達が犬に近づき、一人の脛を犬が噛み付くのを待って、 犬を外に引きずり出すのである。 ◆もう一人、不思議な犬を使う弘前藩の忍び・浪岡蔵人は、断絶と なった赤穂浅野家の家臣たちの動きを探り、 討ち入りを牽制するため江戸に入っている。 この3人の侍たちが町人と交わりながら暮らしていく中で、町人の生 活を体験していく。 長屋に住む謎めいた女・おみの、武蔵屋の女主人・以登という二人 の女の存在も この小説では欠かせない存在。 生物学者の視点をところどころに織り込まれており、興味深い小説 である。
講談社
闇の釣人 本所深川七不思議異聞 釣魚をめぐる博物誌 大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF) 江戸の釣り―水辺に開いた趣味文化 (平凡社新書)
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